なぜ井ノ池地区に都市公園設置を要望することに決めたのか。

1.きっかけ

井ノ池地区に安城市指定文化財「古井戸跡」があります。古井町の地名の由来を示す遺跡です。1年半前、関係者から遺跡の移動・撤去の相談を受けました。奥の農地の排水や耕作に大きな支障をきたすことから、市役所の指導を受けながら、解決策を協議してきました。2010年に出された「安城市緑の基本計画」の中で古井町の市街化区域に都市公園を設置する計画が盛り込まれていることを知りました。

2.都市公園の候補地の検討

古井町内会は、市街化区域内の農地を候補地と考え、末尾掲載の地図に示す3か所を検討しました。

  1. 亀山地区。約2,000平方メートル。四角形で都市公園用地としては最適。250メートル以内に上寺遊園、神社裏に公園がある。ゆたか保育園は、一般避難所に指定されています。
  2. 大久後地区。約6,000平方メートル。すでに民間による開発が進行中。駅の東の遊園地、神社裏の公園やゆたか保育園にも近い。周辺住民の多くが古井神社(ふるいじんじゃ)の緑に親しんでいる。
  3. 井ノ池地区。約2,500平方メートル。接続道路と形(長方形ではない)に難点がある。何も手を打たなければ、古井町の南地区に公園ができなくなる。閉ざされた農地は、耕作放棄地になり、環境が悪化する。子ども運動広場と堀内公園は、液状化のリスクが高く一時避難所にならない。

3.結論

以上の分析から、防災・防犯・福祉・子育て・健康の観点から、最も必要性の高いのが、(3)の井ノ池地区と考えました。その上で昨年の9月に、市長に直接面談で陳情しました。また、周辺住民のみな様や老人クラブや子ども会など町内会関係団体や役員様に報告し承認を得てきました。

4.古井町の総意に

各組を代表する評議員会で協議し、古井町の総意にするべく、「古井町は、井ノ池地区に都市公園設置を要望していくこと」を2014年度末の町内会総会で提案し承認されました。そのことは4月当初の回覧板で報告しました。ただ、すべての方が読んで理解してもらえたかは、何とも言えません。その後、多くの方から声をかけていただきましたが、反対の意見はありませんでした。

5.署名運動でさらに前進 「特に反対する理由がなければ、署名運動にご協力下さい。」

公園の設置場所は、市役所がいくつかの候補地を調査して決まります。地元の声も重要な判断要素となります。古井町が井ノ池地区を強く要望していることをくみ取ってもらうために署名運動を実施します。公園の利用者となる250メートル以内の方々の声を取りまとめて安城市に届けたいと思います。

6.都市公園とは

都市公園は、市街化区域内の半径250メートル以内の住民を対象にした公園です。歩いて10分以内の距離に一つの都市公園が望ましいとされています。古井町にも二つあってしかるべきと言えます。駐車場は設けません。幅広い年齢層の方々の利用する公園だけに、2,000平方メートル以上が普通です。トイレ・水道があり、災害時の一時避難場所になります。

下の写真は、近くの都市公園です。都市公園のイメージを持っていただけたらと思い紹介します。
姫小川町の都市公園 大山町の都市公園

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古井町内の都市公園設置の候補地。市街化区域内から3か所を考えました。
既存の公園は、小学生および乳幼児の子どもを対象にして設置されています。

古井町内の公園候補地3か所
古井町内の市街化区域は、県道安城桜井線より西(一部東も入る)とローソン古井店より東への道路の南です。東中組と西側組(一部除く)の二つの組は市街化調整区域です。

(1) 亀山地区の農地

(2) 大久後地区の農地

(3) 井ノ池地区の農地